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第31回パリ国際サロン2017  展覧会報告


中世には歴史深い貴族の館が立ち並び、今日ではその広大な屋敷跡に
ピカソ美術館やカルナヴァレ博物館をはじめとする著名なミュゼや劇場が
密集しているパリ3区マレ地区は、週末には車道に歩行者が溢れ出すほど
押しも押されぬアートスポットである。
今回で31回を迎える本展は、ここに位置する2会場エスパス・コミンヌと
ギャラリー・デュ・マレにて11月17日、第一線でフランス画壇を背負う
美術関係者と多くの来場者に祝されながら開幕。
本サロンを引率する会長、画家ジャン・マリ・ザッキ氏と副会長エルベ・
ロワリエ氏の作品を特別展示として迎え、国際画壇に真価を問う日本作家
143名の作品が華々しく展観された。





17日にコミンヌ、18日にギャラリー・デュ・マレで行われたベルにサージュには
会長、副会長に加え、審査員兼講評者を担う仏美術雑誌ユニベール・デザール編集長
パトリス・ド・ラ・ペリエール氏、特別来賓としてル・サロンより、ドゥラルフ会長
役員クリスティーヌ・オベルチュール女史、同じく役員ルカ・ヨラン氏など
欧州美術クラブと理念を共有し、長年の親交で結ばれた数多くの美術関係者、現地
作家らが列席。開催に併せ来仏した出品作家代表団と合流し、親睦を深めた。




1985年来、パリで古くから芸術作品発表の場として定着していたサロン形式を
取り入れ、邦人作家の優れた作品をパリで広く知らしめることを目的にスタート
した本サロン。現地美術関係者の招待客、毎年の開催を心待ちにしている美術愛好家
のみならず、雑誌やインターネット、SNSを通じて、初めて足を運んだという
パリジャンらも多数来場し、大変な賑わいをみせた。(欧州美術クラブ広報より)



ギャラリー・デュ・マレの前の道を行き交うパリの人々

本展では個展部門にて「吉兆」「Air sword」「kabuki」の3点を
推薦出品いたしました。
会場に足を運んでくださった皆様に心よりお礼申しあげます。
江田 朋百香

 




サロン・ドトーヌ2017 展覧会報告


2017年10月、パリの秋空はひときわ高く連日の晴天に恵まれた。
世界に名高いルーヴル美術館、オランジェリー美術館を擁するチェイルリー
庭園には、人々の憩う姿を眺めても飽きることがない。
遊歩者、ランナー達、日光浴するパリジャン、遊具で遊ぶ子供達、そして
世界中からの観光客達。
その庭園を背に凱旋門まで3㎞にわたって伸びる、マロニエ並木道
「シャンゼリゼ通り」の起点をなすコンコルド広場からプティ・パレ間に
今年も大パビリオンが特設された。
シンプルな外観。しかし、シャンゼリゼでひときわ視線を集めずにいられない
この純白の繭の内部で創造性が湧出し、生命力に満ち溢れていることは、
あまねく知られている。同時代アーティスト達の先駆的表現の模索、変幻的
コンポジションの有機生成によって。
その未知なる創造宇宙に対峙し、個の独創美に眩暈し、サロンに通奏する
協奏性に陶酔すべく、今年も開場前から長蛇の列が見られた。

CAEA(欧州美術クラブから出品のグループ)作品群は、ドトーヌ会員作品や
世界各国から秀抜な作品と並んで展観。
日本古来の精神的土壌に深く根ざし、現代的感性をしなやかに研ぎ澄まし
国際水準を凌ぐ個性あふれる作品は、異国の地で来場者に賞賛された。
また、その奥に秘められた哲学と伝統美はドトーヌ作家、関係者にも感銘を
与えた。(欧州美術クラブ広報より)




また、今回の日本人出品作家並びに欧州美術クラブに以下の言葉が送られた。

「芸術文化に対する同じ理念を分かち合い、サロン・ドトーヌは四十余年に
わたって CAEA(欧州美術クラブ)を介し、日本作家と友情を深めてきました。
高名な国立新美術館で毎年開催される『日本フランス現代美術世界展』では
日本作家とサロン・ドトーヌ作家、共に精選された国際作家が競演する貴重な
舞台が演出され、連日大勢の来場者を魅了しています。
本サロンの審査選考を経て、その中の一部の日本作品を本年も展示できるのは
大変名誉なことです。この場を借りてCAEAを介するアーティストとスタッフに
感謝の意を表します。」


開催を祝すサロン・ドトーヌ会長、シルヴィ・ケクラン女史

今回、今展には「寿ぎ」を出品いたしました。
会場にお越し下さいました、たくさんの方に心よりお礼申し
あげます。 江田 朋百香

 

サロン・ドトーヌ2017
2017年10月11日〜15日まで
シャンゼリゼ通りコンコルド〜プティ・パレにて





第18回日本・フランス現代美術世界展〜サロン・ドトーヌ特別協賛〜展覧会報告





JIAS日本国際美術家協会が主宰する本展は、去る2017年8月9日から20日の11日間
を持って会期を終了した。
国立新美術館での開催は6度目となるが、回を重ねるごとにより多くの来館者を
迎えることが出来、また毎年必ず足を運ぶという本展愛好家も増え、毎夏本会場
での開催が定着してきた様子が伺い知れる回となった。
会場入口ではイメージカラーとなった朱赤のサインボードが目をひき、3階という
最上階でありながら、途切れる事なく来場者を迎え続けた。
展示会場に一歩足を踏み入れると、近代的で開放的な空間の中に、法人作家190名
の作品を中心に、仏、蘭、西、中、米の多国籍による海外作品85点による総計
308点の多種別の多彩な展示空間が広がる展観となった。
特にフランスからはサロン・ドトーヌ協会の特別協賛による、ドトーヌ作家の新作
65点と仏サロンで現在も活躍中の重鎮作家の14点が展開し、国内ばかりでなく
海外からも大きな注目を集めた。



中央がサロン・ドトーヌ会長シルヴィ・ケクラン女史
右隣が来年5月の開催地、スペイン・ヒホン市のヒホン市議会長カロリナ・
ガルシア・スアレス女史

会期初日の8月9日には、同会場講堂にて関連イベントが執り行われた。
初めに次回美術賞展開催地スペイン・ヒホン市よりヒホン市議会長カロリナ・
ガルシア・スアレス女史によるスペイン講演会 <街の未来を切り開くツールと
しての文化>が開催され、青い海と緑の美しい北スペインの歴史や伝統、美術の
講演が行われヒホン市の文化的な街の映像が次々に紹介。参加者は熱心に聞き
入っていた。続いて行われた前年度展覧会入賞者を対象とした表彰式では、
プレゼンターに来賓のサロン・ドトーヌ会長シルヴィ・ケクラン女史、
本展仏側名誉会長のジャン・マリ・ザッキ氏をはじめ、スペイン ガルシア・
スアレス女史、本展協賛社を迎え、表彰状を授与された。
オープニングレセプションではキューバ大使館クラウディオ・モンソン二等書記官、
文化担当パトリシア・フレチジャ三等書記官も来賓に加わり、本展の開催を祝う
挨拶を賜った。最後にJIAS/欧州美術クラブの新代表となった馬郡文平による
挨拶の後、各協賛社と出品作家による約140名は、本展成功を願い華々しく開催を
祝した。(欧州美術クラブ広報より)


レセプション風景



会場風景

今回、本店にはNEPU代表作家として「Activate」
他「遠神恵賜」「Secret」の2点を出品致しました。
お暑い中をお越しくださいました皆さま、ありがとうございました。





第49回イタリア美術賞展」展覧会報告


今回、本展の舞台となったのは、イタリア・シチリア島南部アグリジェント県
ファヴァーラ市。
市庁舎、歴史資料館、教会、カフェ、ホテルに囲まれる「ピアッツァ・カヴール」
広場は、並木の作る木陰にベンチが置かれ、生活に寄り添う場所で市民同士は
みな顔見知りで深夜まで賑々しい。
外部から訪れる観光客も開放的に受け入れられ、挨拶を交わし合う。
そんな市の中心的広場至近の3会場で本展はスタートした。

日本では「クレルモン家」で知られるキアラモンテ家の「キアラモンテ城」
市の最重要の歴史建造物として、シチリアの歴史を訪ねる観光客が後を絶たない。




自然光が降り注ぐキアラモンテ城の会場。



また、かってのファヴァーラ領主カフィジ家の「パラッツォ・カフィジ」は
年中インスタレーションなど現代アート・イベント等が行われ、アグリジェントの
芸術愛好家にとって目の離せないスポットとして周知されている。

3つ目の会場はアンドレア・バルトリ氏主宰「ファーム・カルチャー・パーク」
ファヴァーラ市のシンボル「アートのユートピア」として
欧州内で唯一無二の存在として急速に注目を集めている。
地中海で長いヴァカンスを過ごすヨーロッパ観光客が、この気鋭のアートスポット
を次々と訪れる。

本店は以上の3会場にて、2017年6月28日から7月30日まで開催、日本人作家178名
による独創性溢れる多種多様な技法作品の展示となった。
(欧州美術クラブ広報より)



左からファーム・ディレクター、ファーム主宰 バルトリ氏、一人置いて
リオッタ氏、ファヴアーラ市長 アナ・アルバ女史


キアラモンテ城にて開催されたオープニングイベント

「本展舞台にファヴァーラ市を選んで頂けたことを心より光栄に思います。
 現代日本芸術を一望俯瞰できる多彩な表現とクオリティーがファヴァーラ中を
 驚かせました。この展覧会は本日、市の歴史に刻まれる出来事となりました。
 インターネットなどですでに大きな反響を呼んでおり、遠方から多くの来場者
 がいらしゃっております。

 日本とシチリアは遠く離れておりますが、感性と価値観においては、大変親しみ
深いものだと素晴らしい作品を見て胸打たれました。
同時に世界からますます賞賛されている日本独特の「美」「ホスピタリティー」
には、私たちも大いに学びたいと感じました。

 今回、この展覧会にご参加いただいた全ての皆さまと、願わくはアートの力で
共に未来を築いていければと祈っております。わざわざ足を運んで頂いた作家の
皆様はもちろん、この場に来られなかった日本の全ての出品者に深く感謝致します。
ぜひ、近い未来の再演とさらなる日本の皆さまの来訪を願っております。

                       ファヴァーラ市長 アナ・アルバ」

 

「本展に出品しました「兆し」が大賞を頂きました。
関係者、並びに審査員の皆さまにお礼申しあげます。
また、会場においでくださいました皆様にも心から
お礼申し上げます。
ファヴァーラ市がますますアートの都として栄えますことを
遠く日本からお祈りしております。
江田 朋百香」



キアラモンテ城に展示された「兆し」